昨日は感情のままに(比喩ではなくて本当に)泣きながら日記を書いた。
一晩たって大分落ち着いたので栗本薫についてもうすこし書いておこうと思う。


好きな作家は数多くいるけれども、その中でも一番付き合いが深くて長い作家が栗本薫だったと思う。
最初に読んだのは「真夜中の天使」だったか?
(腐った)友人とキャーキャー言いながら読んだ。
そして当然のようにグインサーガを読み始め、魔界水滸伝や伊集院大介なども読んだ。
初期のSFも大好きだった。
私はあまりその要素はなかったもののJUNEもまわし読みし、そっち系の本も読んだ。
とにかく栗本薫の出した文庫は全部買った。中島梓名義の本も買った。
多作な作家さんだったなあ。



ここ数冊の積読になっているグインはどうやって読もう。
もう栗本薫の書くグインが新しく出ることはないのだ(出版されていないストックがまだ数冊あるけど)。
豹頭の花嫁って誰だったのだろう。
グインってば女の趣味悪かったからなあ。
今のところその予定はないけれど、いずれ誰かが引継いでグインを完結させてくれるかもしれない。
ラストはもう決まっていたであろうから。
でもそれはもう栗本薫のグインではないのだ。


30年に渡って読み続けてきた栗本薫
私は存外彼女に依存していたのだなあ、と失ってみて初めて分かった。
訃報を見ながら、本名(結婚前の)が嫌いだった事とかコンビーフご飯だとかくだらないことばかり思い出す。


その文章の過剰な饒舌に時々うんざりしながらも、私は本当に彼女が好きでした。
多分あなたははどこに行っても書くことを止めないのでしょうね。
あなたの本が読みたいなあ。


今までありがとう。
さようなら。