愚行録

愚行録

一家4人が惨殺された。インタビューを通じて次第に浮かび上がる人間たちの「愚行」。
んまー、なんと言うか「恐い」本だ。
善意の仮面をかぶったちょっとしたイジワルというのは日常よくあるもので、気にしていたらきりがない。気が付かない振りをしているのが一番である。
その点、終盤に出て来た尾形さんは実は一番賢いのでは?とは、思いませんでしたがね。
一体誰が犯人なのか、そして途中で挿入される兄妹の会話。
そしてラストにて、すっかり忘れていたあることを思い出すのである。
上手い。
人間の愚行というか悪意というか。
自分にかかわりのないそれは、興味深くて面白いものである。


ところで、慶応ってホントにあんなの?