銃とチョコレート (ミステリーランド)

銃とチョコレート (ミステリーランド)

乙一は最初図書館作家であったが、購入作家に移行した。この場合、すでに読んでいる文庫をさらに購入するのかどうか悩むところなのである。(好きな作家の本は揃えたいタイプなので)
でも、このミステリランドは文庫にならないような気がするので迷わず図書館で。しかし図書館で借りると箱がついていないので装丁の楽しみが半減・・・。
って、余談が続きましたが。

少年リンツの住む国で富豪の家から金貨や宝石が盗まれる事件が多発。現場に残されているカードに書かれていた【GODIVA】の文字は泥棒の名前として国民に定着した。その怪盗ゴディバに挑戦する探偵ロイズは子どもたちのヒーローだ。ある日リンツは、父の形見の聖書の中から古びた手書きの地図を見つける。その後、新聞記者見習いマルコリーニから、「【GODIVA】カードの裏には風車小屋の絵がえがかれている。」という極秘情報を教えてもらったリンツは、自分が持っている地図が怪盗ゴディバ事件の鍵をにぎるものだと確信する。地図の裏にも風車小屋が描かれていたのだ。リンツは「怪盗の情報に懸賞金!」を出すという探偵ロイズに知らせるべく手紙を出したが……。

乙一は紛うかたなき天才である。
その一言に尽きる当作品。
ああ、そうだ。
私は、小学校の図書館でこういう本をむさぼるように読んでいたんだ。


もう一度言おう。
乙一は天才だ。