東京ゲンジ物語

東京ゲンジ物語

あたしの周りでは、よく人が死ぬ。
ゲンジと呼ばれる謎の美少女に次々と近寄ってくる奇妙な「死」
ひとつの「死」の謎が解かれるたびに、さらに深まる最初の「死」に秘められた恐るべき真実
カギを握るのは美しき死神・冬夜(トウヤ)
そして、ゲンジ自身の記憶――

いやぁびっくりした。驚いた。
天樹征丸といえば金田一くんの原作者としてよく知っていたが。
サイコメトラーEIJI」の安童夕馬・「GetBackers-奪還屋-」の青樹佑夜・「神の雫」の亜樹直・「エリアの騎士」の伊賀大晃
みんな同一人物だったんですね。
知らなかった。
他にも多数の筆名を持つ「キバヤシ隊長」。IQ170というのもあながちウソではないのかもしれない。
多羅尾伴内(古いねー)真っ青である。



で、本ですが。
もともと携帯で読むようにネット配信されたものなので、情景描写が少なく会話中心で非常に読みやすい。
死に囚われる少女の雰囲気が淡々としていいのだが。


納得できない点も多い。
居酒屋でゆっくりしている間にアレが発見されたらどうするつもりなんざんしょ、とか、ルリカ先生の件とかいくらジュンくんが「そういうことか・・・」とか言ってもこっちは全然わからないのである。
で、結局彼女の周りに死が多いのはなんでなの、とか。


田島昭宇で漫画化しても面白いかも。