久しぶりなので、久しぶりのこのカテゴリを。

恋愛函数 (光文社文庫)

恋愛函数 (光文社文庫)

恋愛相手の相性を数値で選び出すGP(グラフィック・フェロモン)理論。ブライダル情報サービス会社『グロリフ』はこの科学的なシステムを導入していた。ところが、最高のカップルと見做された者同士の間でトラブルが起こる。ここからGP理論に様々な人物が振りまわされ、一つの推理は次々に新たな疑念を呼んでいく。複雑なパズルを読み解くようなスリル。圧倒的なスピードで展開される傑作長編ミステリ!

GP理論とかその観念は非常に興味深く面白かったのだが、登場人物が多く誰が誰やら理解が追いつかない。
おまけに変人だらけで、誰が犯人でも何の意外性も無い。
誰にも感情移入も出来ないし、なんかやたらややこしかった印象しか残らなかった。
以前読んだ同著者の「透明な一日 (創元推理文庫)」は面白く、ああ、まだこんな方法があったのかと感心した覚えがあるので、また他の作品も読んでみたいものである。